地方の公共交通を立て直す!@高知家

地方の車社会、公共交通、自転車活用をはじめとする交通論・都市計画論、その他いろいろ

地方都市でもクルマ(マイカー)なし生活という選択肢を当たり前にしたい。

 

さてさて、本日より本格的に記事をアップしていきます。毎日書くといいながら、数日空けてしまいました…

 

で、いきなり何から書こうか迷いまくってます(笑)かれこれ5年以上もブログでの発信をさぼっていましたが、世の中に対して発信したいこと、主張したいことがなくなったわけでは決してありません。むしろ以前よりも書きたいネタをはるかに多く持っています。

 

それがありすぎるわけです(笑)

 

本ブログのメインテーマである、自転車に関する各種ネタ、公共交通について、クルマ社会そのものについて、それらに派生する都市計画やまちづくりについてはもちろん、趣味的な交通ネタ、旅行記、おすすめのカフェ・喫茶店、書籍の紹介、ゲーム業界論(最近はめっきりゲームやってないけど、ゲーム業界の動向には今でも関心大アリです)と、いろいろな分野で書きたいことがあります。

 

それゆえに、「さてと、、、どっから手をつけようか、、、」ってな状態なわけです(笑)

長らく休眠状態だっただけにいきなり飛ばすのは難しいようです。徐々にペースを上げて書いていこうと思います。

 

前置きが長くなってしまいましたね。ようやくですが、本題に入りましょう。

 

 今回のタイトル、「地方都市でもクルマ(マイカー)なし生活という選択肢を当たり前にしたい」について説明します。

 

これこそが、ぼくが「地方での自転車活用の本」を書き、今後ブログをアップし活動を広げていきたい大きな動機の一つであります。

 

ぼくが書いている本は、「地方でも自転車をもっと活用しよう!目を向けよう!」と、あくまでも自転車に焦点を当てていますが、最も言いたいことは最後の章「地方のクルマ依存社会を見直すために」で述べています。

 

その章は、地方に暮らす者の一人として生活者の視点から「クルマに過剰に依存した地方の交通社会は色々とマズいぞ!」「クルマを持たなくても生活できる地方社会へ変えていこう!」というような内容でして、その一手段して自転車の役割、重要性を主張しています。それゆえ、自転車本でありながら公共交通についても多くの文字数を割いています。

 

「行き過ぎた地方のクルマ社会を見直していこう!」これこそが本のテーマなのです。

 

都市部から離れた農山漁村はいざ知らず、高知市のような30万人以上の人口を抱える地方中心都市やその近郊であっても、一家に一台どころか一人一台クルマ(マイカー)を持たないと生活が不便極まりないというのは、はっきり言って異常な現実です。

 

みんな「クルマは便利」と言いますが、半分は正解ですが半分は間違っていると思います。それは、公共交通があまりにもクソ(言い方が悪くてスマンが…)で役立たずなおかげで、また世間一般的に自転車の能力をママチャリレベルで認識しているおかげで、相対的にクルマ(マイカー)が便利なものになっているに過ぎないからです。

 

クルマ(マイカー)を持たざるを得ないという構造ができあがってしまっているわけですよ。

 

結果として、高知県などただでさえ所得レベルが低いのに(2009年度には一人当たりにの平均所得が、最下位の定番だった沖縄県ではなく高知県がその位置に転落したほどです)、その多くをクルマ関連の費用が食い潰してしまっていると思います。

 

今後詳しく説明しますが、軽自動車(新車の場合)であっても、ローンが残り車検もある年の場合、最低でも年間50万円ほどは要します。年収200万円だと、実に4分の1もがクルマに割かれていることになりますね。家計を圧迫しているのは容易に想像がつきます。

 

地方の若者は「クルマとケータイのために働いている」ようなものです。ケータイだってスマホの分割金含めて、毎月6,000円以上払っている人がほとんどですしね。

 

ケータイについては大都市部も同じなのでさて置いといて(決して無視していいわけではありませんが)、クルマ(マイカー)関連の超高額な出費は地方の生活を貧しいものにしていると言わざるを得ません。地方の疲弊と衰退の一因に行き過ぎたクルマ社会にあると思います。移住者を受け入れる上でも大きなハンデになっていると思います。批判覚悟ではっきり言います。

 

だいぶ長くなりましたね(笑)そろそろ締めくくります。

 

地方都市でもクルマ(マイカー)を持たない生活が当たり前にできるようになれば、高額な出費から解放され、その多くを他の消費に回せる余裕ができます。事故のリスク(特に責任事故のリスク)も大幅に低下します。地方の暮らしはよりよいものになると思います。断捨離の一種と言えますね。

 

それが実現するには、公共交通の立て直しが最重要なのは言うまでもありません。通勤・通学のみならず、家族や友人同士での外出から、ビジネス、観光など様々な場面で気軽に利用できるものが求められます。自転車についても啓発活動の他、使いやすい仕組みをソフト・ハード両面で構築していかなければなりません。カーシェアリングの普及も必要になってくるでしょう。これらも追々詳しく書いていきます。

 

長くなりましたが、今後ともよろしくお願いします。