地方の公共交通を立て直す!@高知家

地方の車社会、公共交通、自転車活用をはじめとする交通論・都市計画論、その他いろいろ

高知の公共交通再生プロジェクト【その6】新運賃体系案・追記

【その5】から続きます。 新運賃体系導入後の運賃例 距離比例式の新運賃システムが導入された場合、運賃がどのように変化するか高知駅を起点にして列挙してみました。 ご覧のとおり、県民(住民)利用については現在とは比べ物にならないほど、安価に利用で…

高知の公共交通再生プロジェクト【その5】新運賃体系案・後編

【その4】から続きます。 前記事では新運賃体系案の中の「距離比例運賃システム」について述べましたが、今回はそれ以外の新運賃体系案について書いていきます。 大人同伴の子供運賃は無料に! コロナ渦前より高知の公共交通全般、土休日の利用は芳しくなく…

高知の公共交通再生プロジェクト【その4】新運賃体系案・前編

【その3】から続きます。 公共交通連合の要の一つである「地域内で統一された運賃体系」の実現について、今回は述べていきます。重要な内容ゆえに長丁場になりますが、よろしくお願いします。 現行運賃体系の問題点 新運賃システム案に入る前に、現行の運賃…

高知の公共交通再生プロジェクト【その3】公共交通連合について

【その2】から続きます。 高知県内の公共交通を事実上一つに! まず、公共交通連合とは何かについて簡単に説明します。 すでに、ドイツの各都市はじめ欧米では導入実績があるシステムで、一般的に「運輸連合」と呼ばれていますが、あくまでも人の移動に関す…

高知の公共交通再生プロジェクト 【その2】公共交通再生の理念

【その1】から続きます。 【その1】でも述べたように、公共交通連合結成により、地方においても公共交通機関の利便性を大幅に改善し、通勤通学、ビジネス、買い物、休日の外出、観光など様々な場面で快適に公共交通を使えるようにし、クルマがなくても生活…

高知の公共交通再生プロジェクト【その1】 アフターコロナを見据えて

アフターコロナを見据えて活動再開へ! nomotoyasushi.hatenablog.jp 前回のブログ更新から早2年以上が経過しました。 2020年の2月はじめ、本格的に動き始めようとある県議会議員の方とお会いし、公共交通について議会質問に盛り込むことも検討していただけ…

高知の公共交通を立て直すべく活動していきます!!

高知県内全体で「運輸連合」を結成して本当の意味で利用者本位の公共交通へ変革を成し遂げたい 今年2019年は、尾崎知事退任に伴い高知県知事が12年ぶりに交代します。高知市長も現職以外にも多数出馬を表明しており交代する可能性は十分考えられます。 この…

『地方も自転車の時代へ(仮)』、内容を大幅に見直して再チャレンジしていきます!

約2年前、「はじめに」「目次」「企画書」を当ブログにて公開し出版を模索した、『地方も自転車の時代へ(仮)』。 今一度、内容を大幅に見直して再び出版へ向けて動き出していきます! nomotoyasushi.hatenablog.jp 出版後の予定を考えていた程、当時は自信…

桂浜へ電車(LRT)を走らせよう!【その7・〔続〕車両編】

【その6・車両編】から続きます。 桂浜へ電車(LRT)を走らせよう!【その6・車両編】 桂浜へ電車が走ってこそ、維新号・外国電車は活きてくる!! とさでん交通では現在、戦前に走っていた二軸単車を復元した「維新号」と、海外から買い集めた「外国電車」3…

桂浜へ電車(LRT)を走らせよう!【その6・車両編】

【その5・〔続〕地上設備編】から続きます。 桂浜へ電車(LRT)を走らせよう!【その5・〔続〕地上設備編】 主力車両は28m級大型部分低床車を想定 【その1・概要編】でも述べましたが、桂浜へ延伸するにあたって投入する主力車両は、下写真のような定員150人…

桂浜へ電車(LRT)を走らせよう!【その5・〔続〕地上設備編】

【その4・地上設備編】から続きます。 桂浜へ電車(LRT)を走らせよう!【その4・地上設備編】 軌間、架線電圧、ホーム高さは既存線を踏襲 基本的なスペックは、上の図の中に書いてある通りです。 軌間は書き抜かっていましたが、当然ながら既存の桟橋線と同…

桂浜へ電車(LRT)を走らせよう!【その4・地上設備編】

【その3・目的編】では、目的や目指すものについて整理しましたが、【その4】ではいよいよ地上設備を具体的にどのようにするのがよいかを解説していきます。 桂浜へ電車(LRT)を走らせよう!【その3・目的編】 以下の地図をもとに話を進めていきます。【そ…

桂浜へ電車(LRT)を走らせよう!【その3・目的編】

【その2・需要予測編】から続きます。 桂浜へ電車(LRT)を走らせよう!【その2・需要予測編】 【その3】こそ地上設備案について書こうと思っていましたが、改めて桂浜へ電車を走らせる目的は何なのか、何を目指しているのかということを具体的に書こうと思…

地方はクルマ社会ですが自転車だって普通に使える乗り物です!活用されてないのはもったいなさ過ぎる!

たびたび、「地方でも積極的に自転車を移動手段として活用しよう!」と言っています。 それは、地方は確かにクルマ社会でマイカーは必需品ではありますが、坂が多いとか冬場に積雪が多いとかでなければ、「地方都市であっても自転車で十分な機会は多く、経済…

桂浜へ電車(LRT)を走らせよう!【その2・需要予測編】

【その1・概要編】から続きます。 桂浜へ電車(LRT)を走らせよう!【その1・概要編】 【その2】として先に、地上設備案について書く予定でしたが、電車(LRT)を走らせて果たしてどれだけの需要が見込まれるかということは、何より重要な事柄ですので、【…

桂浜へ電車(LRT)を走らせよう!【その1・概要編】

前回の記事にて、高知の公共交通インフラを改善、近代化していく上で、第一弾としてとさでん交通桟橋線を桂浜まで南部に延伸していくのがよいと述べました。 nomotoyasushi.hatenablog.jp 今回より、数回に分けて桂浜延伸構想について詳細を述べていきます。…

【とさでん交通路面電車】老朽車両の根本的な置き換えは、インフラ近代化とセットで実施するのがベスト!第一弾は桟橋線を桂浜へ!

とさでん交通(路面電車)に15年ぶりの新車(超低床車)導入! とさでん交通、15年ぶり新車投入!高知新聞より。 pic.twitter.com/lDI9BNnyf2 — まりるばす (@mari6bus) 2017年5月24日 現時点では、具体的な情報は一切不明ですが(知っていてもここでは書け…

約20年前の自転車「ラ・クッション」がまだまだ現役な理由。

2016年4月に、記事にしましたブリヂストンサイクル製の「ラ・クッション」、2018年に入った現在も退役することなく現役バリバリです。あと1年半で20歳を迎えるという古参となりました。 (2017年5月31日撮影 夜須駅前にて) nomotoyasushi.hatenablog.jp し…

書評『クルマを捨ててこそ地方は甦る』藤井聡著。地方の疲弊と衰退は過度なクルマ社会に一因あり。

昨年11月に書いた以下の記事で、昨年10月に京都大学大学院教授の藤井聡氏が上梓された『クルマを捨ててこそ地方は甦る』について触れました。 クルマを捨ててこそ地方は甦る (PHP新書) posted with ヨメレバ 藤井 聡 PHP研究所 2017-10-14 Amazon nomotoyasu…

京都大学大学院教授・藤井聡氏の「クルマに頼りきった社会の改善こそが地方創生につながる」に大いに賛同します!

先日、京都大学大学院教授であり、内閣官房参与でもある藤井聡氏が『クルマを捨ててこそ地方は甦る』(PHP新書)を上梓されました。 クルマを捨ててこそ地方は甦る (PHP新書) posted with ヨメレバ 藤井 聡 PHP研究所 2017-10-14 Amazon Kindle 楽天ブックス…

誤解されがちですが「地方すべての地域を直ちに脱クルマせよ!」なんて全く考えていません。

またまた「地方で暮らしちゃえば? 新潟のポテンシャル」というブログを書かれている方が、このブログの内容や主張について記事にしてくださいました。どうもありがとうございます。 「地方で脱クルマ」と言うと、ほんとに誤解を受けるというか、条件反射的…

「地方で暮らしちゃえば? ー新潟のポテンシャルー」さま、ブログ記事にしていただきありがとうございます!

9月初め、書いている自転車本の「はじめに」「目次」「企画書」をブログで公開しました。 nomotoyasushi.hatenablog.jp 実際にこれで出版社が見つかるかはともかくとして、広くご意見、ご感想をいただければと思って公開しました。さらに、Twitterも活用し常…

地方ではどこへ行くにもマイカー移動が常識!クルマに乗りつつも自転車にも適宜乗る発想がないという事実。

毎度書いていますが、地方ではどこへ行くにもマイカーというライフスタイルが浸透しています。 高知市のような「地方の中の都会」である中核都市はともかく、筆者の住む香南市を筆頭に四万十市、須崎市など人口数万人の小都市ともなると、自転車に乗っている…

『地方も自転車の時代へ』(仮)、出版していただける出版社さまを探しています。「はじめに」「目次」「企画書」を公開いたします。

・自転車本の中でも「地方」に焦点を当てたのは本書が初めてです! ・以前、自転車ツーキニスト疋田智氏に出版社さまを紹介いただき、いいところまで行っていました! ・原稿は追加予定の第7章以外は完成してます! 悩んだ末にブログに公開して、出版社を探…

『地方は活性化するか否か(マンガでわかる地方のこれから)』 面白く取っ付き易く地域再生を扱った良書です。

昨今(いや10年以上前からか?)、「地方衰退」、「地方消滅」などと騒がれており、それに対して「地方活性化」、「地方創生」、「地域おこし」、「地域再生」、「まちづくり」を進めていかねばと、いろいろなところで耳にします。 しかし、「一体、何をもっ…

「自転車活用推進法」施行へ。今度こそ出版へ向けて事を急がねば!

「自転車活用推進法」 6月施行 自転車ツーキニスト疋田智氏のメルマガ最新号によりますと、小康状態だった自転車ブームが静かながらも再燃しているそうです。 melma.com もともと「自転車ブーム?そんなのどこの話?」という田舎町に住んでいるので、再燃と…

『電動アシスト自転車を使いつくす本』を読んで電アシ自転車に抱いていた誤解を完全に修正させられた件。

自転車ツーキニスト疋田智氏の久しぶりの単著 電動アシスト自転車を使いつくす本[Kindle版] posted with ヨメレバ 疋田智 東京書籍 2016-09-23 Kindle Amazon[書籍版] 2016年8月に出版されたこの本は、自転車ツーキニスト疋田智氏久しぶりの単著となります。…

地方にも自転車文化を広げていきたい。地方でも自転車が交通手段としてもっと活用されるようになってほしい。そのためにも地方についての自転車本を書いています!

いやはや超ひさしぶりのブログになってしまいました。一旦、忙しさにかまけてブログ更新を止めてしまうと、なかなか再開できない…。書こうと思うネタはたくさんあるにも関わらずです。なんとも情けない…いかんいかん。 ブログもうそうですが、自転車本の方も…

とさでん交通後免線・葛島橋付近で平日朝ラッシュ時の乗車具合を観察してみました。

昔からいうと減ったとは言っても、現在でも年間約600万人に利用者されており、市民の足としても定着しているとさでん交通の路面電車。通勤通学の手段として現在も大いに利用され、ラッシュ時には次々と電車がやって来てそれなりに混雑しています。 2016年5月…

とさでん交通・路面電車の平均車齢は50年超!置き換えは待ったなしですが、単純に新車に入れ替えるだけでは…

とさでん交通(旧土佐電鉄)の路面電車には、2016年5月現在で計63両の車両が在籍してます。そのうち、外国電車や事業用などをのぞいた通常の運行に使用されている車両は58両在籍しています。 その内訳です。 100形:1両(2002年製造) 200形:14両(1950〜19…