桂浜へ電車(LRT)を走らせよう!【その7・〔続〕車両編】
【その6・車両編】から続きます。
桂浜へ電車が走ってこそ、維新号・外国電車は活きてくる!!
とさでん交通では現在、戦前に走っていた二軸単車を復元した「維新号」と、海外から買い集めた「外国電車」3両の計4両を、イベント・貸切車両として所有しています。
(維新号7号 はりまや橋 2004年5月2日)
(ポルトガル・リスボン市電910号 はりまや橋 2003年12月29日)
(オーストリア・グラーツ市電320号 桟橋通五丁目 2004年5月2日)
昭和60年までオスロ市内を走っていたノルウェー・オスロ市電が、当時と同じカラーで生まれ変わりました。このゴールドフィッシュ(金魚電車)は弊社以外では1、2両しか現存していません。今後は、貸し切り車輌として運行します。 pic.twitter.com/unJu8umio1
— とさでん交通経営企画室 (@kikaku20141001) 2016年10月5日
導入当初は大きな話題を呼び、小学生時代の筆者も祖母に連れられて、外国電車に乗った覚えがあります。中学。高校時代も時々電車を利用しましたが、外国電車にたまたま乗れた時は、大変嬉しかったです。
しかし、人件費等の問題で徐々に運行頻度は下がり、ICカード「ですか」導入後には、遂に定期運用から退きイベント時や貸切で細々と運行されるのみになっています。(車両の検査が重なるなど車両が不足し、朝ラッシュ時に運行されて話題になったことはありましたけど)
せっかくの面白い電車がほとんど活用されず寂しいですが、現時点ではそれも仕方ないのかなと思います。
しかし、桂浜へ電車が伸びれば、それらの電車も十分に活きくるでしょう。
輸送力や性能の問題があるので、定期運行で走らせるわけにはいきませんが、伊予鉄道の「坊ちゃん列車」のような感じで、土休日を中心に観光客向けの臨時運行(もちろん追加料金を設定して!)や、その他団体・貸切運行で活用が大いに期待できます!
それらの電車に、街中の電停から乗って、トンネルを抜けると浦戸湾が車窓に広がり、郊外のニュータウンでは近代的な高架橋を駆け抜け、終盤は太平洋沿いを走って桂浜まで行くと思えば、純粋に面白いです。
また、臨時運行なので一部の電停・駅に止まる快速運行で問題はなく、性能が低くても定期ダイヤの邪魔をすることなく走らせることができます。
維新号や外国電車同様に、床が板張りで非冷房のままのレトロな200形原型車も、臨時・団体運行の候補車両にしたいものです。ただ200形は、後免線・伊野線では引き続き定期運行されるでしょうから、維新号や外国電車よりは、ちょっぴり人気が落ちるかもですが。
(金太郎塗装の200形207号 デンテツターミナルビル前 2017年1月2日)
大海原を眺めながら宴会できる「おきゃく電車」は、大ヒット間違いなし!?
電車に乗って宴会ができる「おきゃく電車」。「おきゃく電車」も桂浜線が実現すればより面白くなるでしょう。
(おきゃく電車802号 貸切時のみテーブルやビールサーバーを設置して運行 2016年5月)
(出典:とさでん交通)
街中も浦戸湾も太平洋も眺められる桂浜線のロケーションで、「おきゃく電車」を走らせたらこれはもう面白すぎます! 夕暮れ時や月夜に照らされる太平洋を眺めながら、電車にゴトゴト揺られてビールが飲めるなんて最高すぎるぜよ!!
高知「花海道」今日の高知は気持ちの良いお天気やったです。明日もイイ日になります様に!😊 pic.twitter.com/cLYHFEBAIV
— なるこ君&なるるちゃん プププ姫 (@raku20101) 2014年11月29日
予約が取りにくい大ヒット商品間違いなしでしょう!
大盛況であれば、現行の定期運用と兼用のおきゃく電車に加えて、同じく前後扉かつ冷房付きの700形・800形のうちから2両を捻出し、2両固定編成に改造した宴会専用電車を作ってはと思います。
1両は現行のおきゃく電車と同じ向かい合って宴会するタイプで、もう1両は太平洋側に向けたカウンター席と、反対側は2〜4名のテーブル席としたタイプのような感じがいいでしょう。2両固定なので、車端部にトイレの設置も可能になります。(車庫に汚物処理の設備が必要になりますが…)
ただ、直接制御のためそのままでは2両編成で運行できませんが、【その6・車両編】で述べた、600形近代化で捻出された走行機器を移植すれば可能になります。基本はそのまま移植で問題ないですが、ブレーキだけは新たに電気指令式とした方がいいでしょう。
トロッコ電車も走らせよう!!路面電車では全国初に!
これは知り合いが出した案です。「トロッコも走らせたら面白そうじゃない?」と。
浦戸湾、太平洋の海風を受けながら行くトコッロ電車走らせたら最高ですね。そう言えば、全国でトロッコ列車は数多くあれど、路面電車のトロッコは未だに皆無です。「路面区間を走るトロッコとしても全国初になる」ということで、これは是非とも走らましょう!!
改造対象車両は、200形が最適です。前後扉方式の構造であり、初期車は板バネ台車でゴツゴツした乗り味はまさにトロッコ向けです!!多くは非冷房ですが、トロッコなので非冷房車の改造で全然問題ありません(笑) 夏場は煙たがられ、「冷房なくてごめんなさい」プレートまで掲げられる、哀れな非冷房200形ですが、トロッコ電車に変身すればその欠点は完全に吹き飛びますぜ!
(200形208号 前後扉方式の車体構造もイベント用車両に向いている)
改造内容は、以下のようになるかと思います。
・側面窓ガラスを撤去し、窓桟を減らして側面窓は座席に合わせる形で3〜4枚にする。雨天時対策でビニールのロールカーテンを設置する。
・車内は、ロングシートを撤去し木製のクロスシートとテーブルを設置。停車時はやはり暑いので、暑さ対策で首振り式の扇風機を天井に設置。
(トロッコ電車車内のイメージ 写真はJR四国キクハ32-501 https://twitter.com/tetsudozukidesu/status/1015822668799463430より引用)
ただし、1両では座席数が少なすぎるので、「おきゃく電車」同様に、改造で捻出された600形間接制御車の機器を台車以外流用して2両固定とした方がよいでしょう。その場合、片方の車両は、太平洋側は外に向いたカウンター席としたいものですね。
さらにこのトロッコ電車も、「おきゃく電車」として活用できます。繁華街のど真ん中を走りながら、海風に吹かれながらビールが飲める宴会電車、これも大ヒットするでしょう!
鉄道ファンもどんどん呼び込もう!高知へはるばる来る鉄道ファンも立派な観光客
太平洋や浦戸湾に沿って、個性的なイベント車両が多く走り、定期運行でも多彩な車両が走り、時には面白い組み合わせの連結で走るとなれば、全国から多くの鉄道ファンがやってくるかと思います。実は、「鉄道ファンにもどんどん高知へ来てもらう」ことも視野に入れて構想を書いています。
鉄道ファン、特に撮り鉄のマナーが物議を醸すこもとあります。
500RT:【胸が痛い】真岡鉄道、一部の撮り鉄に苦言「好き勝手やる方はもう来ないで」https://t.co/h4JGHZTgtH
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2016年4月13日
線路脇に咲いた菜の花の写真をSNSに投稿し、「花を踏みにじって何も感じないのでしょうか?」と綴… pic.twitter.com/Sfa9jCoP2v
確かに、傍若無人な撮り鉄は目に余ります。その一部の方々のおかげで、全体のイメージも悪くなっています。撮り鉄は、乗り鉄などと異なり、ローカル線の場合は主にマイカーでやって来るので、「鉄道会社にお金が落ちない」という批判も見受けられます。
しかし、首都圏や関西圏等から高知へやって来る鉄道ファンは、やはり立派な観光客であります。多くは、宿泊施設を利用しますし、地元の飲食店も利用します。一定の節度を保つのであれば、どんどん歓迎すべき観光客だと思います。
「勝手に私有地に入らない」「花などを踏み荒さない」「他の交通の邪魔にならないように配慮する」という、極めて当たり前のことはもちろん、桂浜線他は閑散線区ではなく駅間も短いので「撮影現場までは、なるべく電車やバスを利用する」というのも、撮影する上でのマナーとして明示すべきでしょう。
【その8・運行ダイヤ、運賃、運賃収受編】 へ続く
桂浜へ電車(LRT)を走らせよう!【その8・運行ダイヤ、運賃、運賃収受編】
Facebookページ開設しました!