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脱クルマで地方は豊かになる!

地方の車社会、公共交通、自転車活用をはじめとする交通論・都市計画論、その他いろいろ

「ラ・クッション」まもなく満17年!「ベルトドライブ+内装変速」の自転車はメンテナンスフリーかつ高耐久・長寿命。

 

写真のブリヂストンサイクル製の「ラ・クッション」、1999年7月に購入してから、間もなく満17年を迎えようとしています。

 

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(2016年4月11日 夜須駅前にて)

 

これまでの走行距離は少なくとも2万km以上

 

ぼくが高校2年生だった1999年7月17日に、今は亡き祖父に買ってもらった思い出ある自転車です。

 

サスペンションが最大の売りの自転車で、これに憧れて「ラ・クッション」を選んだんですよね。高知市まで行くのに、国道のガタガタすぎる歩道の乗り心地の悪さに悩まされていたという実用的な理由もありました。

 

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(サスペンション部分 2016年4月11日)

 

そして、このモデルの中でも通常の金属チェーンタイプではなく「ベルトドライブ」タイプを選択。これも「ベルトドライブはカッコいい!メッチャ欲しい!」って単純な理由です。当時少年だったぼくにはメチャクチャ先進的に見えました。「ベルトドライブはメチャメチャスピードが出るらしいぞ」って言う、同級生の話しを鵜呑みにしてしまったというのもありますけどね(笑)

 

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(ベルトドライブ 2015年9月13日)

 

変速機は内装式の3段変速で、通学自転車としては至って普通です。当時ちらほら見かけた4段変速が欲しかったのですが、そのモデルはお店に行ったときには置いていませんでした。ライトはハブダイナモ式で、これは買う時にそのタイプを選びました。「自動で点灯してすごく便利やん!しかもカッコいい!」っていうことで(笑)

 

当初から夜須〜高知市間(約23km)、夜須〜安芸間(約15km)のロングランを中心に走り、予備校時代の1年間は自宅〜JR後免駅の片道約12kmを毎日のようにこなし、大学入学後はそのまま実家に置いていましたが帰省時には大活躍。高知に戻ってきた2009年からは再び毎日のように使われ、その後、この自転車最大の特徴であるサスペンション部分の不具合が発生するものの依然しぶとく使われ、2014年3月になってようやく後継車「ノルコグSL6」にバトンタッチして第一線を退きました。

 

nomotoyasushi.hatenablog.jp

 

以後は予備車として余生を送っています。しかし、未だに完全退役には至っていません。その理由は後述します。

 

走行距離は、最低でも2万kmは走っていると思います。3万kmを超えている可能性もあります。

 

サスペンション軸部分の不具合以外は、今でも完璧に動作

 

先ほど述べたサスペンションの不具合、実はサスペンション自体ではなくサスペンションの軸部分が劣化してガタついています。ネジを締めたら少しは改善したのですが、やはり老朽化が原因ですので、その場限りで結局はガタついています。製造終了から随分と経過しているモデルですので、メーカーにも部品がないため直しようがありません。

 

それが第一線を退かざるを得なかった理由ですが、それ以外は今でも全く問題なく走っています。3段式の内装変速は完璧に動作していますし、ハブやボトムブラケットにも問題は出ておらず、ホイールの振れも全くありません。走りそのものは至って快調です。17年間、一度もオーバーホールしていないに関わらずです。

 

もしサスペンションなどという特殊な部分がなければ、今後も使用を見込んでオーバーホールして第一線で活躍し続けていたと思います。わざわざサスペンションがある自転車が欲しかったくらいですので、そんなことはまずあり得ないですが(笑)

 

ベルトドライブは購入当時のまま。長期使用してみて分かったメンテナンスフリーと耐久性の高さ

 

実は、大学に入学した2002年ぐらいから5年以上も、「この自転車を買ったのは間違いだった」と思っていました。

 

購入当初から分かっていたのですが、立ち上がりが悪く巡航速度に達するまでかなり時間がかかります。一旦、走り出したら結構速い(平坦地で普通に25km/h出ます)のですが、低速時にペダルが重くなかなか加速しません。立ち上がりは、女子高生のママチャリにも抜かれるくらいのチンタラ加速(笑)坂道にも弱く極端に速度が落ちます。峠道などもってのほかです。

 

「ラ・クッション」の先代や先々代にあたる「出来鉄工製の通学自転車」(いずれも内装3段変速、金属チェーン、現在は退役)が、グイグイ加速できて峠道も上れていたのとは対照的です。

 

当時は、どうもベルトドライブの効率性の悪さ、通常の金属チェーンに比べて力の逃げも多く、それが加速の悪さ、坂道の苦手さに繋がっていると思っていました。現在では、それは厳密には間違いだったと分かっています。伝達効率そのものはベルトドライブも金属チェーンも変わらないようです。立ち上がりの悪さは、踏み込んだ時にベルトが少し伸びることによる、ダイレクト感のなさに起因するようです。中速域は踏み込めば普通に伸びます。

 

加えて、サスペンションやハブダイナモによる力のロス、もともとの重量の重さもあって、効率の悪い低性能な自転車という烙印を押されていました。

 

後にロードバイククロスバイクの効率性の高さを知っただけに「なんでこんな自転車を選んだのだろう…」って思っていましたよ。ベルトドライブに関してはつい最近まで「クソっ!!」って思っていたくらいです。

 

中途半端に知識があって中途半端に無知でした(笑)

 

しかし、まだ新しく通学自転車としては高価(約55,000円)だったので、退役させるにはもったいなく、平坦地でストップアンドゴーが少ない用途に限れば問題なく使えるので、ずっと使われ続けてきました。もちろん、サスペンションがあるゆえの乗り心地のよさも気に入っていましたよ。

 

気づけば17年経過しました。その間に交換した部品は、タイヤとチューブを2〜3回、前ブレーキパッドを1回、前後ブレーキワイヤーを1回、カゴを2回、ライトを1回(LED化)、スタンドを1回、グリップを1回。

 

それらの部品は一般的な通学自転車と基本的に変わりません。ただ、タイヤなどはもともと長寿命なものを使っていますので、この程度の交換回数で済んでいます。しかし見ての通り、2〜3万kmも走ったら、当然何回も交換しなければならないはずのチェーンという部品を一回も交換していません!

 

そうなんですよ、樹脂製のチェーンであるベルトドライブは一度も交換していません!現在も購入当初のままで全く問題なく使えています!

 

見たところベルトに特に劣化もなく、まだまだ十分使えそうです。1分間に何千回転もする自動車のタイミングベルトとほぼ同じものらしく、人間が漕ぐトルク、回転数くらいでは、そう簡単には劣化しないということらしい。恐るべし耐久性です。

 

しかも、金属製チェーンと違って注油の必要はなく、雨の日でも気にせず乗れます。それゆえ、あまり汚れないので清掃の必要も滅多にありません。さらに伸びないので、小まめに張りを調整する必要もありません!素晴らしきメンテナンスフリーさです!

 

注油しなくていい!、雨の日も安心!、伸びない!、高耐久で長寿命!と、ベルトドライブ、実はメリットありまくりですよ!!

 

内装変速も同様に、雨の日でも安心して使えて、基本的にメンテナンスフリーです。止まった時にも変速できるという利点も大きいです。

 

外装変速は、小まめに注油する必要がある上(特に雨の中走った後)、油が飛び散ってものすごく汚れるため、チェーン、スプロケットをはじめ小まめな清掃が本来必要です。注油はともかくとして、清掃はぼくでもサボりがちです。結構時間がかかる上に、手もメチャクチャ汚れますしね。一軒家はともかくとして、マンション住まいですと、清掃場所にも難儀しがちです。

 

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(外装変速は雨の日に走るとあちこち汚れてしまう… 写真は「PEUGEOT COM70F」)

 

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(リムの汚れも厄介者… 写真は「ノルコグSL6」)

 

現在では「街乗り自転車(日常生活での移動用)は、ベルトドライブ+内装変速に限る!」と考えています

 

立ち上がりの悪いベルトドライブだけでなく、最近の内装変速も「スターノヴァ」のあまりの走らなさに閉口(少なくとも「ラ・クッション」の3段変速ではそのようなことはありませんでした)し、一時は「クソっ!!」って思っていました。外装変速の「ノルコグSL6」に買い直したくらい酷かったです。

 

nomotoyasushi.hatenablog.jp

 

しかし、現役車はすべて外装変速で、雨の日(地面が濡れている日)にはあまり動かしたくありません。結局、唯一の内装変速となった「ラ・クッション」が、未だに完全に退役することなく走り続けています。予備車というのは半ば建前です(笑)内装変速かつベルトドライブなので「雨の日にはもってこい!」なんですよね。

 

今になって「駆動はベルトドライブの方がいい」、「変速機も内装式の方が日常用として優れている」って考えるようになりました。

 

ベルトドライブは、しなやかで足に優しい従来タイプでも良いのですが、よりダイレクト感のある漕ぎ心地でスポーツ走行を意識した「カーボン・ベルト・ドライブ」「カーボン・ソリッド・ドライブ」というタイプが開発されています。

 

www.beltdrive.jp

 

内装変速も、メカニカルロスの問題さえ改善すればよいわけでして、すでにその点を大幅に解決したシマノアルフィーネ11速」というモデルが登場しています。ニードルベアリング、オイル潤滑の採用により、これまでの内装変速機とは別次元の軽快さを実現しているそうです。

 

trendy.nikkeibp.co.jp

 

レースや長距離ツーリングなど、極限を求めないのであれば、ベルトドライブと内装変速の欠点はすでに解消されていると言っても過言ではないでしょう

 

だとすれば、街乗り用(日常生活用)の実用自転車としては、先ほど述べた耐久性の高さ、メンテナンスフリーというメリットの方が、俄然上回ります

 

今となっては、近距離用のママチャリ、近〜中距離用の通勤通学用自転車、本格的なランドナーよりは短距離を想定したツーリング自転車などは全部、ベルトドライブと内装変速(もしくはシングルスピード)を採用した方がいいと思っているくらいです。

 

ランドナーなどのツーリング自転車のクロモリフレームに、それらを組み合わせれば、それこそツーリング自転車に準ずる性能・乗り心地と、通学自転車の高耐久性・メンテナンスフリー性、そして高い積載性能、それらを併せ持った優れた自転車になるでしょう。理想的な地方向けの実用自転車になりますよ!

 

さらに、フレームやリムをはじめほぼすべての部品を腐食に強いステンレスを用いて頑丈に作れば、それこそ半世紀以上使える超長寿命な自転車になりそうです。

 

こんな自転車、当然どこのメーカーからも発売されてはいません。しかし、是非とも開発して欲しいです。発売されたら、速攻で買いますよ。