地方の公共交通を立て直す!@高知家

地方の車社会、公共交通、自転車活用をはじめとする交通論・都市計画論、その他いろいろ

『地方も自転車の時代へ(仮)』、内容を大幅に見直して再チャレンジしていきます!

 

約2年前、「はじめに」「目次」「企画書」を当ブログにて公開し出版を模索した、『地方も自転車の時代へ(仮)』。

 

今一度、内容を大幅に見直して再び出版へ向けて動き出していきます!

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出版後の予定を考えていた程、当時は自信があった。

 

今から5年前の2014年9月、一通り書き上げ疋田智氏に出版社さまを紹介していただきました。自転車界では著名な疋田氏の紹介であるがゆえに、「このテーマは自分が一番乗りだし、実績のある著者の紹介であるので確実に出版できる!」と信じて疑っておらず、この頃は出版を予定しているほどでした。(出版後、長期で旅行に出る構想を立ててた…)

 

それがまさかの立ち消えとなってしまい、その後も自分で探そうとするものの上手くいかず、それでも取っ掛かりでも掴めればとの想いでの、ブログでの目次等公開でした。

 

 

それも完全に空振りで終わってしまいました。 リツイートもたったの30リツイート…。出版社さまからの問い合わせはおろか、コメント欄やメールでもご意見・ご感想・励まし・ご批判の類もまるで来ない結果に…。それでも、新潟のブロガーさんに引用していただけたのは嬉しかったです。

 

「何らかの情報でも掴めれば」と思っていましたが、散々な結果に終わり、半ば道を閉ざされてしまいました。

 

こうなれば、自力で出版社に問い合わせるしかありませんが、完全に自信をなくして怖くなり、出版に関しては思い悩むだけで全く行動できず時間だけが経過してしまいました。学生時代より「著者になりたい!」「自分の名前で活躍したい!」という想いが強かったので、このような結果となったショックは甚大でしたね。

 

今になりようやく、「何とかしなければ…」と思い悩んだり焦る気持ちはなくなり、落ち着いてきたので、冷静に考えて再び出版へ動き出したいと思います。

 

当時とは色々と自分の考えも変わっており、またより面白い内容にする必要があると考え、基本コンセプトは踏襲するものの細部の内容は大幅に見直して行きます。

 

見直していく点を述べていきます。

 

純粋に「自転車乗るのはいいよー」という視点を重視し、お金の話を減らし運動機会向上や健康面の内容を増やす。

 

「第1章 地方だからこそ自転車に乗ろう!」では、地方で自転車に乗るメリットを中心に述べています。

 

 しかし今読むと、ガソリン代がどうだ、部品の交換周期がどうだなの、お金や節約について書きすぎているきらいがあるので、この部分は大幅に簡略化する予定です。逆に、運動機会向上や健康面の内容をより充実させていきます。

 

かつては、貧乏性ゆえか「ガソリン代節約やオイル交換の周期を伸ばすため自転車に乗る」という考えも大きかったですが、今ではほとんど意識しておりません。

 

あくまでも、「自転車に乗るのが気持ちいい」「ちょうどいい運動になる」「体型維持」という考えで乗っております。お金の話は、フツーに楽しく自転車に乗っていれば「オマケとしてついてくる」という認識で捉えています。

 

なお、CO2削減など環境問題については、一切触れません。そんなこと書いても面白くないので。

 

香南市高知市の事例は大幅縮小または削除。替わりに松山市今治市尾道市などの事例を追加。

 

香南市高知市の事例は、冷静に考えて「あまり面白くない」と考えるようになりました。

 

結局のところ、香南市の事例は「クルマ一辺倒で自転車がまるで活用されていない!自転車ももっと使われるべきだ!」、高知市の事例は「行政の取り組みがまるで遅れている!」という個人的な嘆きを端に発しているいるので、内容にやや無理があったことは否めません。

 

これらも内容を簡潔化、場合によっては完全に削除するのが妥当かもしれません。

 

その代わりに、地方の自転車活用を考える上では避けては通れない、高知県のお隣愛媛県松山市今治市、そして広島県尾道市ほかしまなみ海道の事例を加えることとしました。加えるというより、そちらをメインにしていきます。

 

場合によっては、香川県高松市茨城県つくば市富山市なども取り上げたいと思います。

 

地方に適した自転車についても一部の内容見直しの上簡潔化。電動アシスト自転車の普及促進を追加。

 

「第5章 地方で自転車に乗る」では、どんな自転車が地方に向いているかについて述べています。

 

その章では、「ママチャリは実用面はいいが近距離しか対応できない」「クロスバイクは距離は走れるが荷物が積めないため実用性に欠ける」「最も地方に適した特性を持っているのはランドナーなどのツーリング自転車である」などということを述べています。

 

その考えは基本的に現在も変わっておりませんが、現在では普段使いの自転車については「ベルトドライブ・内装変速機」が最も適しており、メンテナンスが煩雑で部品寿命も短い外装変速機は全く推奨できないシロモノであると考えています。(稼働日数の少ないサブ車には全然問題ないと思います)

 

ツーリング自転車の特性を基本に、アルベルトなど高級通学自転車の要素を取り入れメンテナンスフリーと耐久性の向上を図った自転車が最も地方向きであり、メーカーさんにもそういう自転車を発売していただきたいと提案する内容を盛り込みます。

 

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都市部ではすっかり定着した電動アシスト自転車。もはや、これを外すことはできないでしょう。

 

筆者も以前は懐疑的でしたが、地方で自転車活用、そしてクルマ依存体質からの脱却には、電動アシスト自転車の活用推進は避けて通れないと考えるまでに至っています。いや、電動アシスト自転車こそが地方における自転車普及の起爆剤になると言っても過言ではありません。

 

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地方のクルマ依存についての内容は大幅増強。

 

「第8章 地方のクルマ依存社会を見直すために」。この章はさらに内容を増強したいと考えています。疋田氏にも「一番面白い!」と言っていただけました部分です。

 

昨今、高齢ドライバーによる交通事故の問題がメディアを賑やかしています。筆者も不幸にも高齢ドライバーが絡む事故に巻き込まれてしまいました。この問題はまったなしの状況です。

 

そして、老朽車両の更新もままならない地方鉄道、バス運転士の人手不足、JR北海道JR四国が置かれている状況、そしてマイカーの維持費による家計の圧迫…。

 

地方のクルマ依存社会はすでに限界直前まで来ています。それらを訴えかけるため、この章はさらに力を入れて書き加える予定です。

 

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これまでの反省いろいろ。

 

最後に、これまでの自分の姿勢について反省すべき点も多々あります。

 

出版したかった動機ですが、もちろん「純粋に自転車の良さを伝えたい」「世の中をよくしていきたい」という想いは、当初からありますし今も変わりません。

 

しかし、それと同等かそれ以上に「出版して自分の著書を持ちたい」「疋田氏や絹代氏のように自転車分野の人として多方面に活躍したい」「自転車に絡む観光活性化などで行政プロジェクトに自分も入り込みたい」などの想いが強くありました。出版が実現したら、四万十方面やしまなみ海道などでポジションを得ようと画策していました。

 

収入の面も、出版による印税収入そのものについては最初から小遣い程度としか期待していませんでしたが、出版後の活動については、これまた疋田氏などのように雑誌原稿料やシンポジウムなどで収入を得る機会を得ることを目指していました。(本業の傍ら全国各地を飛び回る2000年代の疋田氏、学生だった自分にも本当に輝いて見えましたよ)

 

その想いがあったからこそ、一回失敗しても再び情報収集や取材を重ねて書き直し、紹介を得られるまで執筆を続ける原動力になったのは確かですが、根本的に強すぎたのはアカンかったと思います。

 

それゆえ、失敗したときのダメージが大きすぎて後々引きずってしまいました。2012~2013年に勉強していた社労士試験も「一回目で合格するのは難しい。先に出版を急ごう。書けば出るのだから」と勉強を放り出してしまう判断ミスもしてしまいました。(当時の勉強時間がまとまって確保できない事情もありましたが、それだけ早く出版したい想いや焦りが強かったわけです)

 

今になってようやく、ぶっちゃけどうでもよくなりました。それだけ心に余裕もできてきたということでしょう。純粋に「自転車いいよー」と伝えたい気持ちは残っています。それを考えると、自分の期待通りに出版されてよかったかは正直分かりません。

 

「自転車利用を人々に押し付けたい」という想いもアカンかったと思います。

 

2014年、疋田氏に紹介していただいた原稿は、「クルマに乗るのはケシカラン!」という書き方はしておらず、あくまでも「マイカーと自転車」の使い分けを基本としており、実際に「地方ではクルマは必需品」であることを一項目で述べています。2009年に書いた最初の原稿から比べたらずいぶん進歩(?)しています。

 

しかしそれでも、ガソリン代や部品交換代の節約や実用的で長距離にも対応できる自転車の開発などについて必死に書いているあたり、「人々を自転車に乗せたい!」という想いは、明確に書かずとも強くありました。そういう自分の性格もありますが、「若かったな…」と今になって思います。

 

今ではそれもどうでもよくなり、「自転車いいよー、快適だよー、いい運動になるよー」ということを伝えれば十分だと思っています。それゆえ、現在では地方の脱クルマは自転車活用よりも公共交通の立て直しがずっと重要だと考えており、これから運輸連合で結成すべく活動していく予定です。

 

では、良い著書が送りだせるよう、再び取り組んで参ります!!