地方はクルマ社会ですが自転車だって普通に使える乗り物です!活用されてないのはもったいなさ過ぎる!
たびたび、「地方でも積極的に自転車を移動手段として活用しよう!」と言っています。
それは、地方は確かにクルマ社会でマイカーは必需品ではありますが、坂が多いとか冬場に積雪が多いとかでなければ、「地方都市であっても自転車で十分な機会は多く、経済的かつ疲れるどころかむしろ爽快な運動になって健康的!」の一言だからです。
高知県で言えば、高知市のような人口30万人以上を抱える地方中核都市はもちろん、四万十市、安芸市、宿毛市、須崎市、土佐市のような人口数万人の小規模都市であっても十分便利で快適です。
幡多地方の中心地である四万十市(旧中村市)なんか、自転車にとってもすこぶる快適な環境だと思うのですよね。
(2017年2月12日撮影)
(2017年8月29日撮影)
写真のように、ほぼ平坦な地形です。アップダウンはほとんどありません。まさに、自転車向きな都市です。
都市規模も大きくはなく、郊外も含めて半径3km以内に収まっています。自転車はママチャリでもいいですけどクロスバイクやツーリング自転車であれば、その範囲を十分快適に移動できる能力を持っています。
上写真のように、市役所等がある中心部から郊外までも3kmも離れておらず、時速15kmのゆっくり走行でも12分もあれば走れます。その程度の時間、自転車乗っていればほんとに「あっという間に着く時間」です。
郊外から郊外へ走っても5km程。ママチャリでも20分で走れます。いくら郊外化が進んだと言っても、ちょっと走れば着く距離にお店などはあります。
(2017年2月12日撮影)
(2017年10月13日撮影)
(2017年11月4日撮影)
(2017年11月4日撮影)
道路環境も自転車にとっても走りやすいですし、空気もきれいです。
極めて自転車向きな環境だと思うのですよね。実際に自転車で走ったことは何度もありますが、本当気持ちよく走れます。適度なスピードで、何の問題もなく走れます。
「ちょっとした移動」は自転車が一番便利です。
だが現実には、自転車は地域の足としてまるで活用されていません。いつ行っても街中で自転車はほとんど走っておらず、完全なクルマ一辺倒です。中高生が乗っているか、ごく狭い旧市街内だけで使われているという状況です。
それは、仕方ないのかもしれません。此の地の高校生は、一部で原付通学が認められており、高校卒業どころか中学卒業した時点で自転車を降りてしまいますから。一旦クルマに乗り出すと自転車に乗る習慣をなくしてしまいます。
適度な運動で健康に寄与し、省スペースで、ガソリン代等も節約でき、短距離走行を減らし愛車を労わることにもなる自転車が、クルマ一辺倒でまるで使われてないのは、本当もったいないです。たかだか数km、クルマに乗るほどの距離ではないと筆者は思っています。
地方はクルマ社会ではあるけど、自転車だって普通に走れる。坂が多いとかでなければ普通に5kmくらい快適に走れる。スーパーの買い物程度であれば普通に自転車でも運べる。自転車で十分な場面は実は多い。やっぱり、地方で自転車がまるで使われてないのは不思議でしょうがない。
— 脱クルマで地方は豊かになる!@高知家 (@motorization) 2018年3月25日
市民レベルでも行政レベルでも、地方が自転車活用に目を向けないのは、分かるようで分からないもどかしさがあります。ドイツやデンマークなどに目を向ければ、大々的に自転車活用に取り組んでいる地方都市は実際にあるわけですから。
普及しない要因の一つに、「業界が地方で自転車を売る努力をまるでしていない」というのはあるでしょうね。ショールームとなりうるお店や試乗会など、実際にクロスバイクやロードバイクに触れたり乗ったりできる機会は地方ではほとんどありません。
未だに田舎のオッちゃん、オバちゃんの多くはクロスバイクにすら乗ったことなく、「自転車=ママチャリ」のイメージのまま変わってないというのがそれを如実に物語っています。
クルマでもハイブリッドカーがヒットするなど燃費に敏感になっている昨今、究極のエコカーである自転車は、ほんの一押しあれば地方でも売れそうなものです。その場合、非常に高価で維持費も高いクルマとの比較になるので、メーカーもお店もしっかり利益を出せる価格を設定できるので、いいことずくめに思います。
売る気ないでしょ、自転車業界…
残念ながら、地方には自転車文化がないですし、それが育つ土壌もないのですよね…
人口10万人未満の小規模都市こそ、クルマの代替手段として自転車の果たす役割は大きいはずです。市街地内で、路面電車や路線バスが網の目に走ることが全く期待できませんから。
公共交通が不便な地方ほど自転車の活用を。
— Kenpapa (@kenpapa0915) 2017年10月30日
歩くには遠くて時間がかかる場所でも、自転車ならすぐだ。
ママチャリでも5kmを20分くらいで走れる。
そしてクルマ移動より運動になり、医療費削減に貢献するだろう。
>RT
そういう中でも、「電動アシスト自転車」は地方での自転車利用を促進する突破口になるかもしれないと期待しています。「電動アシスト自転車」は、発売当初より大幅に進歩しており、実際に乗ってみれば「目から鱗!」なんですが、これにしても地方では試乗できる機会は、限られています。
そういうクルマ一辺倒な地方の現状を変え、地方に新しい時代をつくって行こうと、地方の自転車活用とクルマ依存脱却をテーマにした本を出版しようとしているのですが、残念ながら未だ叶わずです…
なんとか、出版社を見つけるべく頑張らないとと思っています。