無謀運転、バイクもクルマもどっちもどっちですね。
ブロガーのイケダハヤトさんが、バイクについて記事を書かれています。
ぼくも大型二輪免許を保有し、所謂原付二種と言われている125ccスクーターの「シグナスX」ですがバイクに乗っています。なので、ちょっとバイクについて所感、雑感を述べます。
無謀なバイク乗り、相変わらず見かけますね
高知市〜香南市を通る南国バイパス(国道55号、32号)など、片側二車線以上の幹線道路を走っていると、車線変更を繰り返しながら、追い越しまくる無謀運転のバイクを時折見かけます。もちろん、バイクだけではないですけどね。
さらには、片側一車線の追い越し禁止にも関わらず、対向車線にはみ出して追い越すとんでもない野郎まで見かけます。
そういうのを見るたびに、こう思ってますよ。
「あんな一瞬の判断で急な操作しても、的確かつ安全に運転できる自信がある(と思っている)のだぁ…」
ぼくはそんな自信は全くありませんので、急な追い越しなど絶対にしません!追い越し自体も、余程のことがない限りしないようにしています。
60km/h制限の道路で、前方のクルマが50km/hくらいで走っていても、黙って後ろをついていきます。「のんびり行けばいいや」と、むしろ気楽な気持ちになりますね。40km/h以下と極端に遅い場合は、交通量が少なければさすがに追い越しますけどね。
追い越したって、そんなに早く着くわけでもありません。20kmの道のりでも数分短縮がいいところでしょう。むしろ、右後方を振り向いて目視で確認して、安全に走行車線に移れるか判断して、指示器を出して、ハンドル操作をして車線を変更して、追い越して、また走行車線に戻るという一連の操作は、かなり神経を使いますし確実に危険は増えます。
全く割に合わないのですよ、無謀な追い越ししても。リスクが一気に増えるだけメリットは全くありません。
臆病なものですから、原則追い越しをしないだけでなく、スピードもかなり控えめで走っています。右折時以外は走行車線しか走りませんし(道交法では追い越し車線をずっと走り続けるのは厳密には違反です!)、車間距離も取りすぎなくらい取っています。
生身で事故ったら即死もあり得るバイクで、飛ばしまくって追い越しまくる姿を見ると「よーやるわ…」っていつも思ってます。
無謀運転のクルマも同様に多い多い…
バイクは道路の中でも少数派で目立つので、特に目の敵にされていますが(少数派イジメな面はありますが)、クルマの方は真面目に運転しているドライバーばかりかと言えば、もちろんそんなことは全くありません!!
飛ばし過ぎ、無謀な追い越しや車線変更、カーブでの対向車線へのはみ出し…などと危険運転のクルマもバイク同様に多くいます。クルマやバイクで走っていると、そんなの日常茶飯事です。巻き込まれて死んでも死に切れませんよ。
クルマを運転していると、危険な運転する輩に出合うのは日常茶飯事。メチャクチャな車線変更、指示器出さずにいきなり急減速して店舗等に入るなど。そんなやつに殺されたくはない。だから、行き過ぎたクルマ社会は勘弁なのだ。公共交通をマジで改善してほしい。
— 脱クルマで地方は豊かになる!@高知家 (@motorization) 2014年1月23日
いつ実現するかは分かりませんが、自動運転が普及した方が道路は確実に安全になるでしょうね。危険運転する輩から運転の主導権を奪えるわけですから。
真面目にバイクに乗っていても、危険運転のクルマにヒヤッとさせられます!
前述のように、かなりおとなしーくバイクに乗っています。スピードも控えめで、原則追い越しもせずに。
にも関わらず、いやだからこそ(?)、クルマにヒヤッとさせられることは多くあります。
普通にスピードが出て流れに乗っているのにも関わらず、どんどんクルマに追い抜かれます。もう抜かれるのには慣れましたが、それでもイヤな思いをする追い抜き方をするクルマにたびたび遭遇します。
高知市内などの市街地では、追い抜かれることはそれほどありませんが、郊外のバイパス道路ではそれなりに抜かれ、室戸や幡多地方の田舎の国道ともなれば、いとも簡単に抜かれてしまいます。
50km/h制限のところを60km/hくらいで走っていても(違反ですがそれくらいで走らないとむしろ危ないので勘弁してください)、「遅いわ!」と言わんばかりにどんどん追い抜かれます。
追い抜くこと自体は、一向に構いません。むしろ、追い抜いてくれた方がいいです。後ろにクルマが何台も連なった状態で走り続けるのはプレッシャーを感じますし、クルマの方もバイクの前を延々ついて行くのは気分がいいものではないのは分かります。追いついてきたら、適当な場所で左に寄って先に行かせてますよ。
問題は、ほとんどのクルマが制限速度を大幅に超えて飛ばしまくっていることと、やはり追い抜きの仕方が無謀なことです。
制限速度+αで走っていても、いとも簡単に追い付いてくるのは、いかにクルマが飛ばしまくっているかということです。室戸市など60km/h制限のところを70km/hで走っていても追い抜かれるのですからね。どんだけ飛ばしてんだよ…。
一般道でこんなに飛ばしても、あらゆる事態に対して、確実に対処できるだけの技量があるのかな? もし、そう断言するのでしたら「プロレーサー以上の技量の持ち主だね」って、或る意味感心しますがね(笑)
バイクだと排気量に関わらず、怖くてこんなに飛ばせませんよ!特に夜間はね。クルマに比べてカーブでの見通しがいいわけでもなく、田舎では国道であっても舗装状態は決して良くないので、乗り心地は悪く(特に古いトンネルのコンクリ路面は最悪です!)、酷い場合はハンドルを取られそうになることもあるので、そもそも飛ばそうという気が起きませんしね。
飛ばしまくりなのも無謀ですが、そういうクルマって追い抜き方が輪をかけて無謀です!
50km/hくらいで程よく流していたら、一気に後ろから追いついてきて、「隙あらば」とばかりにアクセルベタ踏みで追い抜きをかけて、一気に走り去っていきます。90km/hくらい出ているんじゃないかな…。
追い抜く場所もお構いなしで、トンネルの中だろうが、カーブの途中だろうが、平気で追い抜いていきます。どんだけ、危なっかしいことをしているか分かってないようで。
そんな輩に意地張っても、いくら命があっても足らないので、もうそういうクルマを察知したら、なるべく早く左に寄って速度落として先に行かせてますね。視界から消えてくれたらホッとしますよ。
無謀運転に関しては、バイクもクルマもどっちもどっちですね。少数派のバイクの方が目立つので目の敵にされているだけで。
自動運転が普及すれば趣味のバイクは確かに排除されるでしょうね
昨今、何かと自動運転が話題になっています。ぼくは、全く監視も不要な完全自動運転はそう簡単には実現しないと考えていますが、半自動運転でしたら幹線道路を中心に、近い将来普及することは十分あり得ます。
そんな中、自動運転機能を全く装備しない趣味のバイクが、自由気ままに走ることは、いつまでも許さないでしょう。「バイクツーリングが趣味」って言える時代の終焉は、目前に迫っているかもしれません。ぼくもバイク好きなので(だからこそ大型まで取得してます)、ちょっと寂しいですがね。
しかし、バイクは趣味だけでなく通勤や配達や営業など実用でも大いに使われています。スペースを四輪のクルマほどは占有せず機動力もあり、市街地向きの乗り物です。自動運転時代、「そこら辺のバイクをどうするか?」は課題ですね。通勤に関しては、なるべく公共交通か自転車にシフトさせるのが望ましいと思いますが、配達や営業用に関しては、自動運転機能を持ったバイクに置き換わっていくのでしょうかね?
祝16周年!最古参自転車「ラ・クッション」で室戸岬まで走ってきました。しかし、思わぬハプニングが・・・
もう半年以上前のことになりますが、シルバーウイークの真っ最中の2015年9月22日(火)、ぼくが所有する自転車の中では最古参となった「ラ・クッション」で、香南市夜須町から室戸岬までの片道約60kmを往復してきました。
「ラ・クッション」がどういう自転車かは、こちらの記事をご参照くださいね。20世紀末の1999年7月に購入し、まもなく17年目を迎える歴史のある(?)自転車です。
高校時代は休日に夜須から高知市や安芸市へと、予備校時代は毎日のように後免駅まで往復をこなし大活躍するも、現在は予備車という立ち位置で、すっかりご隠居さん状態。もはや、高知市や安芸市まで走ることもなく、運用範囲も香南市内とお隣の芸西村に限定しています。ただし、唯一の内装変速機を装備した自転車と言うことで、完全に活躍の場を失わず、梅雨の時期には例外的に頻繁に使われています。
この自転車にもう一度過去の栄光を!2003年夏、この自転車で室戸市吉良川町まで走ったことがあるので、もう一度室戸へ行こう!室戸へ行くからには、室戸岬まで行こう!
ということで、ブログネタを兼ねて室戸行きを敢行しました。
遠くへ走るなら、別府峡(香美市)でも大豊町、須崎市でも何でもいいのですが、如何せん平坦地でしか使い物にならない自転車なので、必然的に室戸しか選択肢はありません。
走るにあたって注意したことは、もともと加速も悪く坂道にも弱い鈍重な自転車なので、とにかく無理をせずに走ること。長丁場なので、無理をすると帰りがものすごくしんどくなってしまいます。加速時は、力まずにゆっくりゆっくりと速度を上げていき、安芸市の八流や奈半利町にある坂道も全く疲れないくらいに歩く速度ほどで上るようにしました。
ヤ・シィパーク(香南市夜須町)8時12分発
8時12分、出発地であるヤシィパークを出発しました。ここから安芸市までは、サイクリングロードを進んでいきます。この自転車にとっても通いなれた道です。高校時代は、安芸市のゲーム屋(現在は閉店)に、よく行ったなぁ・・・。
途中、芸西村の国道55号とごめん・なはり線の高架橋の交差部で・・・
ネズミ捕り(速度違反取締り)をやってました。県外からの観光客も多いシルバーウイーク、書き入れ時なのでしょう(笑)
サークルK・安芸矢の丸店 9時9分着 9時16分発
ヤ・シィパークを出発してから1時間弱で、安芸市内にあるサークルKに到着しました。ここで朝食を摂るためと、補給用の飲み物を買うために少し休憩。7分後の9時16分には出発しました。この先に「ラ・クッション」が本格的に踏み入れるのは、10年以上ぶりです。
伊尾木川を渡ります。いい天気でした。
大山岬 9時38分通過
サークルKから20分ちょっとで大山岬に到着。岬の前後は8%程度の勾配になっており、「ラ・クッション」で上るには結構キツイです。ゆっくり上るものの、やっぱり坂道は苦手。ここからしばらく走ると、安芸市から安田町に入ります。
安芸市伊尾木地区でもそうでしたが、安田町でも旧道がある部分は基本的に旧道を経由しています。クルマがあまり走らない旧道は、クルマに追われることなくのんびり走れます。その後も、基本的に旧道を走りました。
安田川にて。この日はほんといい天気でした。
田野町の旧道です。国道55号の南側を通っており、歴史的な建造物が結構残っています。のんびり進みます。
奈半利駅前交差点 10時7分通過
奈半利川手前で国道55号に出て、奈半利川を渡ると奈半利町に入ります。奈半利駅前の交差点は10時7分に通過。大山岬から約30分というところです。
特に休憩することもなく、時間を記録してそのまま通り過ぎました。
加領郷漁港 10時24分着 10時33分発
奈半利駅前交差点から約17分で、奈半利町では最も東に位置する加領郷(かりょうごう)漁港に到着しました。
高架は国道55号で、港の真上を通っています。漁港の前の酒屋さん(個人商店)で飲み物とパンを購入し、しばしの休憩。
そして室戸市へ
加領郷漁港を出発してすぐ、とうとう室戸市へ突入します。
「ラ・クッション」にとっては、2003年8月以来、12年ぶりの室戸市です。室戸市へ入ったのことがあるは、それだけなので回数で言うと2回目です。16年目にしての再び快挙(?)を成し遂げました。まだまだ走りそのものは快調で、引退するにはモッタイナイくらいです。でも、サスペンション部分に不具合が出ていますので、もう第一線では安心して使えないのですよね。
羽根の山々。山の緑も空も美しい。
吉良川町 11時7分頃通過(少し滞在)
室戸市に入ってから30分ほど走って、吉良川町の中心部へ到着。先述の通り「ラ・クッション」でここまで来たことがあります。
吉良川町の街並みと「ラ・クッション」。
吉良川町は、高知県では最初に重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。久しぶりにゆっくり見て廻りたいのですが、そこまで時間的な余裕もなく、写真を数枚撮っただけで、すぐに出発しました。ここから先は「ラ・クッション」にとって初めて走る道です。
カレー専門店シットロトで昼食をとりました 11時22分着 12時1分発
奈半利町まではほとんど風は吹いていなかたのですが、室戸市に走ってから風が強くなり、ややペースが低下。やはり室戸は地形的に風が吹きやすい地域のようです。
それはさておき、吉良川町から約15分で、紅茶とカレーで有名なシットロトに到着し昼食をとりました。これまでも何度も足を運んだことのある、大好きなお店です。店内に置いてある書籍が渋かったりもします(^^)
選んだのは、紅茶煮、豚バラとフレッシュトマトのカリー。やっぱり、何度きても美味しい。飽きない味。
シットロトの駐車場より、すぐ前の堤防より、土佐湾、奈半利方面を望みます。いやー、室戸らしい風景です。お店には40分ほど滞在して、正午には出発しました。
室津港 12時21分通過
行当地区の旧道を進みます。室戸特有の石垣でつくられた塀のある風景です。
室戸岬が近づいてきました。折り返し地点はまもなく。
閑静な旧道を進みます。室戸の中心街はすぐそこ。
12時21分、室津港に到着しました。かつては捕鯨、そして遠洋漁業で栄えた室戸の中心地です。
港(旧港)は香南市夜須町の手結港と同じく、江戸時代初期に野中兼山によって造成された堀込港で、貴重な近世の土木遺産です。残っている重厚な建物からも、吉良川町と同じくかつては繁栄した町だったのでしょう。
スナックが並ぶ路地。マグロ遠洋漁業の最盛期は、今からは想像できないくらい賑わっていたのでしょうね。
しばらく旧道沿いに南下すると再び堀込港が出現します。津呂(つろ)港という名前の港で、こちらも江戸時代初期の土木遺産です。外側に港が出来た今もこうやって現役で使われています。
医院跡の建物が渋い。室戸岬はもう目と鼻の先。あと5分も走れば到着というところまで来ました。
予定では、室戸岬を少し観光した後、帰路はそのまま引き返さずに岬の東岸を進み、岬をショートカットする三津坂トンネルを経由して室戸の中心街まで戻るつもりでした。
しかし、この後は予定はかなり狂います。
室戸岬直前、とんだハプニングに見舞われました・・・
長距離を走るので、トラブル防止のため、出発前にはタイヤの空気圧やブレーキなど、きちんとチェックしていました。なので、まさかこんなトラブルが発生するとは予期していませんでした。
これまで述べたとおり、ここまで至って順調に進んできました。しかし、室戸岬を目前にした室戸スカイライン入口付近でまさかの事態が起きました。
なんか、走りがおかしくなりました。ガクガクとした感触が…。前輪を見ると、前輪のタイヤが外れているではないですか!?
気づいた時は、まだチューブはバーストしてなかったですが、10秒ほどしたら見事にバーストしました。
とにかく走行不能になりました。非常に困ったことに。交換用のタイヤ・チューブなど持参してないですし・・・。
室戸岬は数百メートルと目前に。まさか、こんなところでトラブルとは・・・。
確か、室戸岬には観光案内所があったはず。そこで直してもらえる自転車屋さんがないか聞いてみることに。祝日なので自転車屋さんは開いてないかもしれません。もし、どこも開いてなければバスで帰って、後日新品のタイヤとチューブと携帯ポンプを持参し、自分でその場で直そうとも考えていました。
幸いにもすぐに直していただける自転車屋さんが見つかりました
最後数百メートル歩いて押したけど、一応室戸岬まで走破は達成できました!!
こういう状況になっても、室戸岬の写真はきっちり撮っておきました。
見事にタイヤが外れているのが分かりますね。この状態で押して進むのは結構難儀でした。
観光協会の担当者に問い合わせると、室戸市内の自転車店に電話していただき、幸いにも直していただける自転車屋さんがすぐ見つかりました。室津港近くの浜窪自転車店さんです。
電話してから10分ちょっとでやってきました。軽トラに自転車を載せ、同乗してお店へ。タイヤが外れた原因も判明しました。
タイヤ自体が不良品でした!!
タイヤのリムと接触している部分に傷があり、それが原因で外れたそうです。前輪タイヤは、その年の5月に自分で交換したばかり。もう近場でしか使ってない予備車なので、ブリヂストン製の純正タイヤを取り付けるのはもったいないと思い、ホームセンターで買った安物を取り付けていました。
ケチったのが災いの原因になるとは・・・。不良品であった以上、いつかは起き得たことなのでしょうが、タイミングがタイミングでした。でも、室戸岬目前で起きたのは不幸中の幸いだったと思います。
14時12分自転車屋さんを出発、18時頃帰宅しました
新品のタイヤとチューブを取り付けていただき、きちんと直りました。ブリヂストン純正です。出張料・タイヤとチューブ代含め、修理費は約4500円でした。
店主の人柄もよく、技術も確かなお店でした。自転車の状態についても丁寧に説明していただきました。困ったところを助けていただき、大変感謝しております。ありがとうございました。
修理完了後、また室戸岬へ戻って予定通り観光して、東岸を通って三津坂トンネル経由で帰りたいのですが、当日は18〜19時には帰宅する必要があったため、もう時間がありませんでした。
自転車屋さんから、そのまま帰らないと間に合いません。当初の予定は、一部未達に終りました。
14時12分に自転車屋さんを出発。途中、奈半利のローソンで15分ほど休憩した以外は、一目散に走って18時頃には帰宅しました。
帰路の途中、羽根岬付近から撮った行当岬と室戸岬。
伊尾木駅付近の踏切でちょうど、ごめん・なはり線の列車がやって来ました。ほとんどが高架か築堤のごめん・なはり線もこの辺りは地上を通っています。
一部未達に終ったので、いつかリベンジしたいです。
今度は東洋町まで行って野根山街道経由で帰ろうとも思っています。東洋町から峠までは急勾配なので、押して行くしかないけど、峠から奈半利までほぼ全部下りなので「ラ・クッション」でも走れてしまします。
平坦地であれば長距離も快適に走れるポテンシャル
往復120kmを、性能が良いとは言い難い「ラ・クッション」で走ってきたわけですが、疲れは意外にも少なかったです。帰りは少々急いだため、それなりに疲れましたけどね。2003年8月の時も、意外なほどに快適だった覚えがあります。だからこそ、再び室戸へ走らせました。
いくら重くて加速が悪い自転車と言っても、走る区間はほとんど平坦です。ストップアンドゴーはほとんどないので、疲れを感じないほどのゆっくり加速で全く問題ありません。一旦、走り出すと20km/hくらいは簡単に出ます。走り出したら案外速いのですよ。
奈半利駅前〜加領郷漁港間の5.9kmを約17分で走っていますが、平均速度は20km/hと決して遅くはありません。途中上り坂があって10km/hくらいしか出してない区間があったのに関わらずです。
乗り心地が良いのも疲れにくい要因だと思います。この自転車最大売りであるサスペンションがショックを吸収していること、フレームがスチール製であるため乗り心地は優れています。アルミフレームですと、絶対こうはいきませんよ。
そんなことで、今回の記事は以上です。お読みいただきありがとうございました!
「ラ・クッション」まもなく満17年!「ベルトドライブ駆動・内装変速」の自転車はメンテナンスフリーかつ高耐久・長寿命。
写真のブリヂストンサイクル製の「ラ・クッション」、1999年7月に購入してから、間もなく満17年を迎えようとしています。
(2016年4月11日 夜須駅前にて)
これまでの走行距離は少なくとも2万km以上
ぼくが高校2年生だった1999年7月17日に、今は亡き祖父に買ってもらった思い出ある自転車です。
サスペンションが最大の売りの自転車で、これに憧れて「ラ・クッション」を選んだんですよね。高知市まで行くのに、国道のガタガタすぎる歩道の乗り心地の悪さに悩まされていたという実用的な理由もありました。
(サスペンション部分 2016年4月11日)
そして、このモデルの中でも通常の金属チェーンタイプではなく「ベルトドライブ」タイプを選択。これも「ベルトドライブはカッコいい!メッチャ欲しい!」って単純な理由です。当時少年だったぼくにはメチャクチャ先進的に見えました。「ベルトドライブはメチャメチャスピードが出るらしいぞ」って言う、同級生の話しを鵜呑みにしてしまったというのもありますけどね(笑)
(ベルトドライブ 2015年9月13日)
変速機は内装式の3段変速で、通学自転車としては至って普通です。当時ちらほら見かけた4段変速が欲しかったのですが、そのモデルはお店に行ったときには置いていませんでした。ライトはハブダイナモ式で、これは買う時にそのタイプを選びました。「自動で点灯してすごく便利やん!しかもカッコいい!」っていうことで(笑)
当初から夜須〜高知市間(約23km)、夜須〜安芸間(約15km)のロングランを中心に走り、予備校時代の1年間は自宅〜JR後免駅の片道約12kmを毎日のようにこなし、大学入学後はそのまま実家に置いていましたが帰省時には大活躍。高知に戻ってきた2009年からは再び毎日のように使われ、その後、この自転車最大の特徴であるサスペンション部分の不具合が発生するものの依然しぶとく使われ、2014年3月になってようやく後継車「ノルコグSL6」にバトンタッチして第一線を退きました。
以後は予備車として余生を送っています。しかし、未だに完全退役には至っていません。その理由は後述します。
走行距離は、最低でも2万kmは走っていると思います。3万kmを超えている可能性もあります。
サスペンション軸部分の不具合以外は、今でも完璧に動作
先ほど述べたサスペンションの不具合、実はサスペンション自体ではなくサスペンションの軸部分が劣化してガタついています。ネジを締めたら少しは改善したのですが、やはり老朽化が原因ですので、その場限りで結局はガタついています。製造終了から随分と経過しているモデルですので、メーカーにも部品がないため直しようがありません。
それが第一線を退かざるを得なかった理由ですが、それ以外は今でも全く問題なく走っています。3段式の内装変速は完璧に動作していますし、ハブやボトムブラケットにも問題は出ておらず、ホイールの振れも全くありません。走りそのものは至って快調です。17年間、一度もオーバーホールしていないに関わらずです。
もしサスペンションなどという特殊な部分がなければ、今後も使用を見込んでオーバーホールして第一線で活躍し続けていたと思います。わざわざサスペンションがある自転車が欲しかったくらいですので、そんなことはまずあり得ないですが(笑)
ベルトドライブは購入当時のまま。長期使用してみて分かったメンテナンスフリーと耐久性の高さ
実は、大学に入学した2002年ぐらいから5年以上も、「この自転車を買ったのは間違いだった」と思っていました。
購入当初から分かっていたのですが、立ち上がりが悪く巡航速度に達するまでかなり時間がかかります。一旦、走り出したら結構速い(平坦地で普通に25km/h出ます)のですが、低速時にペダルが重くなかなか加速しません。立ち上がりは、女子高生のママチャリにも抜かれるくらいのチンタラ加速(笑)坂道にも弱く極端に速度が落ちます。峠道などもってのほかです。
「ラ・クッション」の先代や先々代にあたる「出来鉄工製の通学自転車」(いずれも内装3段変速、金属チェーン、現在は退役)が、グイグイ加速できて峠道も上れていたのとは対照的です。
当時は、どうもベルトドライブの効率性の悪さ、通常の金属チェーンに比べて力の逃げも多く、それが加速の悪さ、坂道の苦手さに繋がっていると思っていました。現在では、それは厳密には間違いだったと分かっています。伝達効率そのものはベルトドライブも金属チェーンも変わらないようです。立ち上がりの悪さは、踏み込んだ時にベルトが少し伸びることによる、ダイレクト感のなさに起因するようです。中速域は踏み込めば普通に伸びます。
加えて、サスペンションやハブダイナモによる力のロス、もともとの重量の重さもあって、効率の悪い低性能な自転車という烙印を押されていました。
後にロードバイクやクロスバイクの効率性の高さを知っただけに「なんでこんな自転車を選んだのだろう…」って思っていましたよ。ベルトドライブに関してはつい最近まで「クソっ!!」って思っていたくらいです。
中途半端に知識があって中途半端に無知でした(笑)
しかし、まだ新しく通学自転車としては高価(約55,000円)だったので、退役させるにはもったいなく、平坦地でストップアンドゴーが少ない用途に限れば問題なく使えるので、ずっと使われ続けてきました。もちろん、サスペンションがあるゆえの乗り心地のよさも気に入っていましたよ。
気づけば17年経過しました。その間に交換した部品は、タイヤとチューブを2〜3回、前ブレーキパッドを1回、前後ブレーキワイヤーを1回、カゴを2回、ライトを1回(LED化)、スタンドを1回、グリップを1回。
それらの部品は一般的な通学自転車と基本的に変わりません。ただ、タイヤなどはもともと長寿命なものを使っていますので、この程度の交換回数で済んでいます。しかし見ての通り、2〜3万kmも走ったら、当然何回も交換しなければならないはずのチェーンという部品を一回も交換していません!
そうなんですよ、樹脂製のチェーンであるベルトドライブは一度も交換していません!現在も購入当初のままで全く問題なく使えています!
見たところベルトに特に劣化もなく、まだまだ十分使えそうです。1分間に何千回転もする自動車のタイミングベルトとほぼ同じものらしく、人間が漕ぐトルク、回転数くらいでは、そう簡単には劣化しないということらしい。恐るべし耐久性です。
しかも、金属製のチェーンと違って注油の必要はなく、雨の日でも気にせず乗れます。それゆえ、あまり汚れないので清掃の必要も滅多にありません。さらに伸びないので、小まめに張りを調整する必要もありません!素晴らしきメンテナンスフリーさです!
注油しなくていい!、雨の日も安心!、伸びない!、高耐久で長寿命!と、ベルトドライブ、実はメリットありまくりですよ!!
内装変速機も同様に、雨の日でも安心して使えて、基本的にメンテナンスフリーです。止まった時でも変速できるという利点も大きいです。
外装変速機は、小まめに注油する必要がある上(特に雨の中走った後)、油が飛び散ってものすごく汚れるため、チェーン、スプロケットをはじめ小まめな清掃が本来は必要です。注油はともかくとして、清掃はぼくでもサボりがちです。結構時間がかかる上に、手もメチャクチャ汚れますしね。一軒家はともかく、マンション住まいの場合、清掃場所にも難儀しがちです。
(外装変速機は雨の日に走るとあちこち汚れてしまう… 写真は「PEUGEOT COM70F」)
(リムの汚れも厄介者… 写真は「ノルコグSL6」)
今では「街乗り自転車(日常生活での移動用)は、ベルトドライブ+内装変速機に限る!」と考えています
立ち上がりの悪いベルトドライブだけでなく、最近の内装変速機も「スターノヴァ」のあまりの走らなさに閉口(少なくとも「ラ・クッション」の内装3段変速ではそのようなことはありませんでした)し、一時は「クソっ!!」って思っていました。外装変速機の「ノルコグSL6」に買い直したくらい酷かったです。
しかし、現役車はすべて外装変速機で、雨の日(地面が濡れている日)にはあまり動かしたくありません。結局、唯一の内装変速となった「ラ・クッション」が、未だに完全に退役することなく走り続けています。予備車というのは半ば建前です(笑)内装変速機かつベルトドライブなので「雨の日にはもってこい!」なんですよ。
今になって、「駆動はベルトドライブの方がいい」、「変速機も内装式の方が日常用として優れている」って考えるようになりました。
ベルトドライブは、しなやかで足に優しい従来タイプでも良いのですが、よりダイレクト感のある漕ぎ心地でスポーツ走行を意識した「カーボン・ベルト・ドライブ」や「カーボン・ソリッド・ドライブ」というタイプが開発されています。
内装変速機も、メカニカルロスの問題さえ改善すればよいわけで、すでにその点を大幅に解決したシマノの「アルフィーネ11速」というモデルが登場しています。ニードルベアリング、オイル潤滑の採用により、これまでの内装変速機とは別次元の軽快さを実現しているそうです。
レースや長距離ツーリングなど、極限を求めないのであれば、ベルトドライブと内装変速の欠点はすでに解消されていると言っても過言ではないでしょう。
だとすれば、街乗り用(日常生活用)の実用自転車としては、先ほど述べた耐久性の高さ、メンテナンスフリーというメリットの方が、俄然上回ります。
今となっては、近距離用のママチャリ、近〜中距離用の通勤通学用自転車、本格的なランドナーよりは短距離を想定したツーリング自転車などは全部、ベルトドライブと内装変速(もしくはシングルスピード)を採用した方がいいと考えています。
ランドナーなどのツーリング自転車のクロモリフレームに、それらを組み合わせれば、それこそツーリング自転車に準ずる性能・乗り心地と、通学自転車の高耐久性・メンテナンスフリー性、そして高い積載性能、それらを併せ持った優れた自転車になるでしょう。理想的な地方向けの実用自転車になりますよ!
さらに、各種部品を腐食に強いステンレスを用いて頑丈に作れば、それこそ半世紀以上使える超長寿命な自転車になりそうです。
こんな自転車、当然どこのメーカーからも発売されてはいません。しかし、是非とも開発して欲しいです。発売されたら、速攻で買いますよ。